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鋼の錬金術師テキストブログ。所謂「女性向け」という言葉をご存じない方、嫌悪感を持たれる方はご遠慮ください。現状ほぼ休止中。
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ツナと一緒にステージから落ちたディーノだったが、なんとか雲雀に追い付いてきた。
すたすたと歩く雲雀の後を追うさまは、五千のファミリーを束ねるボスにはあんまり見えない。

「待てって恭弥ぁー」
「邪魔だからついてこないで」
「今は群れてないだろ?」
「あなたは群れてなくても問題なんだ」
「へ?」
「別に」

不思議そうな声に雲雀は小さく舌打ちした。
群れは嫌いだがこの男は群れていないと咬み殺しがいもなくなるのだ。めんどうったらない。

「さっきの女子」
「ハルのことか?」
「僕の並盛でナンパなんて真似しないで。風紀が乱れる」
「ナン……別に普通の会話だったろー?それにハルはツナのフィアンセだぜ!」(※違います)

本気でそう言ってるらしいディーノに、風紀委員長なんて硬派なポジションにいる雲雀は顔をしかめた。
だいたいこの無駄にきらきらした男が軟弱すぎるのがいけない。誰にでも甘い言葉をかけて当人は無自覚なのだ。あれのどこが普通の会話だ。

「イタリア男ってみんなそうなの」
「…………」
「なに」
「いや、おまえ俺の出身知ってたんだなー」

感動した、としみじみ言うディーノに、雲雀は珍しくしまった、という顔をした。
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管理人 柚 (雑記)

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